Kissからはじめよう SO & AN
第13章 One Step3 翔
悪酔いしないように、とビールを飲んでいるはずなのに、ペースが早く、もう3杯目を飲み干した智くんは 俺が頼んだカクテルを興味深そうに覗き込んでくる
「いい匂いだね・・・ライム?」
「そう、ちょっと飲んでみる?」
「うん」
グラスを渡すとこくりと飲んで
「・・・美味い・・・これ日本酒ベースだよね?」
「うん、・・・結構度数高いんだけど、大丈夫?」
「大丈夫、美味しいよ」
「じゃあ もっと飲む?これあげようか?」
「いいの?」
「俺また違うの頼んでそっちも味見させてあげる」
「ありがと、いただきまぁす」
「どうぞどうぞ」