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Kissからはじめよう SO & AN

第13章 One Step3 翔



そうして 次に頼んだウイスキーベースのカクテルも気に入って半分位飲み、最後は濃い目の水割りまで飲み干してしまった智くんは完全に酔っ払い、赤くなった目元で俺を見上げる


「しょーくん・・・酔っちゃったみたい・・・」
「・・・大丈夫?」

「大丈夫・・・もっと飲める」
「もうだめだよ・・・明日二日酔いになったら困るでしょう」

「・・・ならないもん・・・」
「ダメダメ、もう帰ろ?」

「・・・また連れて来てくれる?」
「うん、智くんさえよければいつでも」

「じゃあ、帰る・・・」


素直にいう事を聞いてくれる智くんに、ホッとするのと同時に
もしも、断固として帰らない、と言うのなら、すぐさまお望みどおりにしちゃうのに、



・・・なんて 残念な気持ちもむくむく浮かんできてしまう俺のことを、どうか誰も責めないで欲しい


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