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Kissからはじめよう SO & AN

第17章 One Step7 翔



顔に当たる雨をものともせずに加速すると 
智くんの背中がだんだん近くなる

もう一歩だ

そして、この手がその腕にかかる寸前、
こっちを振り向いた智くんの体が ぐらりと傾いた


「智くん!」

・・・間に合った



この前みたいに、抱きとめたはいいけど一緒に転ぶ、
なんてヘマはやらなかったよ



俺ちょっとは成長したのかな


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