Kissからはじめよう SO & AN
第17章 One Step7 翔
リビングのソファーにそっと智くんを降ろし、
靴下を脱がせて足首を丁寧に触ってみる
「ちょっと腫れてるかな・・・痛い?」
「・・・平気」
「ほんとに?湿布だけしておこうね」
ロクに薬も持ってない俺だけど
二宮オススメのサロンパスだけは常備してある
いつもはデスクワークで疲れた時なんかに
肩や腰に貼るんだけど、
ここで役に立つとは思わなかった
俺が肩や腰に貼ると おっさんくさくなるんだけど
智くんの華奢な足首に貼られたサロンパスは
「怪我してます」っていう痛々しさをビンビンに発してくる
その上から手を当てて
早く治るようにと念を込めた