Kissからはじめよう SO & AN
第18章 君のために僕がいる1 雅紀
「・・・何サボってんだよ」
「和くんかぁ・・・もぉ・・・危ないからやめろよなー」
「今日 店休みじゃないだろ?どしたの?」
「大野さんが風邪ひいて臨時休業になったから 久々に写真撮りに行こうかなと思って・・・」
「大野さんが?・・・先輩に教えといたほうがいいかな」
「翔ちゃんに?そうだね、そのほうがいいかも。で、和くんは何してんの?」
「俺?俺も店じまいしてサボってるとこ」
「え?マジで?もう仕事終わりなの?」
「だって俺 今日の分のノルマもう済ませちゃったもーん」
「まだ10時過ぎなのに?和くんの仕事そんなに楽なのか・・・」
「ばーか、他の奴らはまだ必死で電話にしがみついてるよ、今日のノルマを済ませたのは俺ぐらいだな、何だか先輩も今日はふわふわしちゃって仕事に身が入らないみたいだし」
「へぇ~・・・」
いつも偉そうにふざけたこと言ってばかりだけど、コイツはマジに仕事できるヤツだったんだ・・・