Kissからはじめよう SO & AN
第21章 君のために僕がいる4 和也
4-3
「和くん・・・そろそろ会社戻らなくちゃいけないんじゃない?」
小さな声で呼ばれて はっと目が覚める
「今何時?」
「17時過ぎ、・・・どうする?」
「別に戻らなくてもいいけど・・・まーくん用事ある?」
「何もないよ、じゃあメシ食べてく?何か作ろうか」
「マジ?自炊してんの?」
「前は100%外食だったけど最近は割と作ってる・・・て言っても肉焼いたり野菜炒めたり、って簡単なものだけど」
「ふぅん・・・すごいな・・・」
「すごくなんかないって。ほんと簡単なものばっかりだから、それでもよかったら食べてけよ」
「あ、うん・・・ご馳走になります」
「その代わり手伝うんだからな?ゲームで負けたほうが奢るって約束だったのに作ってやるんだから」
「あー・・・ハイ・・・」