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Kissからはじめよう SO & AN

第25章 君のために僕がいる8 和也



何より、ここでまーくんが泣き出したら みんな何事かとびっくりするだろう

何とかしなくちゃ、みたいな気持ちになった俺は 咄嗟にまーくんの腕を引っ張りながら立ち上がったけど、うまい言い訳が見つからない

「先輩、俺ちょっと・・・あの、アレ・・・買ってこようかな」
「あ、あぁ・・・うん、キムチが無いもんな、頼む」

「・・・行ってきます、ほら、行くぞ」
「・・・ぁ、うん・・・」



この俺が 先輩からお金を受け取るのも忘れて 急いで外へ出た

俺に腕を取られ、よろけるようについてきたまーくんが 不思議そうな顔で俺を見る



「翔ちゃんそんなにキムチ好きなの?」
「・・・・・・」


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