Kissからはじめよう SO & AN
第25章 君のために僕がいる8 和也
何が良かったんだろう
口ではこう言ってるけど、
まーくんはホントはやっぱり潤くんのこと好きで
俺と三角関係にならなかったことを
喜んでるんじゃないだろうか。
それとも 友達として 俺が辛い片想いを
していないことを喜んでくれてるのか・・・
にこにこするばかりで
それ以上何も言ってくれないまーくんに対して
俺も何となく追求出来ないまま黙って歩き続け
まーくんちからキムチを持ち出した後は
また大野さんちまで黙って階段を昇った
その後のクリスマスパーティーでは
先輩のもの問いたげな視線を感じつつも、
表面上は何事もなかったかのように
みんなとの会話を明るく続けた俺だったけど
心の中はスッキリせず、
さっきのまーくんの言葉の真意を
ずっと考えていた