Kissからはじめよう SO & AN
第1章 コイゴコロ1 翔
「うわっ!」
おや、意外と雄々しい声・・・
なんて思いつつも 俺は咄嗟に手を差し伸べたんだけど、
彼女は予想外の出来事によほど驚いたらしい。
普通ならすぐ体勢を立て直しそうなところ、
そのまま大きくたたらを踏み、
俺の腕の中に 飛び込むように倒れてくる
が、俺もそこまで心と身体の準備が出来ていなかったため、彼女を支え切れず、みっともなくも 一緒になって転び、尻餅をついてしまった
「・・・ご、ごめん!・・・なさい・・・」
「・・・いえ・・・」
・・・いってぇ・・・
正直かなり痛かった
が!そんなことはどうでもいい!!
なぜなら倒れこむ瞬間、
微かに、だが確かに!
彼女の唇が 俺の唇をかすめたのだ!!