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Kissからはじめよう SO & AN

第27章 君のために僕がいる10 和也


10-4

遠ざかっていく足音 

誰にも聞こえないようにため息をついたその時

手に持ったままのスマホから 
着信を知らせる音楽が流れる


しまった、マナーモードにしてなかったっけ、と
慌ててモニターを見ると
画面には「相葉雅紀」の文字

え?と混乱しながら電話に出ると
「・・・もしもし?」と不思議そうな声

それと同時に近づいてくる足音と
「あれっ?」という声が電話の中と外から二重に聞こえた

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