Kissからはじめよう SO & AN
第34章 楽園7 和也
7-1
今日ぐらいは憎まれ口は封印
まーくんとのコトがスムーズに進むようにしようと決めた
でも気持ちがOKなら何もかもが上手く行く、というわけでもないらしい
決して迷いがあるわけでも、ましてや拒む気持ちがあるわけでもないのに、
何故だか俺のカラダはまーくんをうまく受け入れられない
「い・・っ・・」
痛い、と言う言葉を必死に飲み込むけど、表情にはしっかり出てしまうらしく、
当然まーくんも気づいて躊躇する
「ごめん、・・痛い?」
「・・・大丈夫・・・」
「でも・・・」
「大丈夫だから・・・」
そうは言っても、カラダの中がミシミシ音を立てるような感覚に
「力を抜いて」と何度言われても上手く出来ない
ようやく全部が収まって、カラダを無理やり抉じ開けられる最悪の痛みは乗り越えた