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きみがすき

第1章 *ゼロ*

*大野*




「ふぁ~・・。」
ん~と両手を頭上に挙げて伸びをする。


「大きな欠伸ですね。」


「ん?」と横を見れば見馴れた呆れ顔。


おはよーございます。ととりあえず言いました。つー感じの挨拶が返ってきた。


「おー。おはよーニノ。」
寝ても寝ても足りないんだよね。ともう1つ欠伸が出る。



二「急ぎの仕事ですか?」
珍しく早いですね。とぱっちりした目で、俺とデスクの上を交互に見る。

「んにゃ。今日は10時の会議まで予定はないよ。何か早く起きちゃって暇だから早くきちゃった。」
あははーと笑って見せる。


ほんの一瞬俺の顔をじっと見て。
「ふぅん。」とさして興味ない返事。
大野さんが早く来るなんて今日は嵐ですかねー。と慣れた手つきでパソコンの電源を入れた。

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