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きみがすき

第13章 *ジュウニ*



これって…現実だよ、ね?


以前のように俺のおでこには布の感触。

以前と違うのは、俺が服を掴んだこと。


だって、

あいたいって思ったら、ほんとに会えたんだもん。


相「え?え?大ちゃん?
大ちゃんだよね??」

俺がぶつかったまま、顔もあげないし返事をしないから相葉ちゃんの焦った声が聞こえる。

相「あれ?もしかして違う人?
え?だれ?!」

それでも返事をしないから、
いよいよ不安な声になってきた相葉ちゃん。


もうちょっと。
って思ったけどそろそろ離れた方が良いかな。


相「え?!だれ?!なに?!」


「ふふふ。」


相「ぎゃっ!」


黙ってた人が急に笑ったからか、マジで驚く相葉ちゃん。

失礼な。と思いつつ

「ごめんね?」
握っていた服を離し、顔をあげると
ほんとに焦った顔をした相葉ちゃんと目が合った。


相「…っな、なぁぁんだぁ
やっぱり大ちゃんじゃんかー!
もぉ反応が無いし、動かないから、マジで不安になったじゃんーー!」


「あはは!ごめんごめん。」

まさかまたすぐに会えると思ってなかったんだもん。


相「もぉー。けっこう遠くから何回も呼んでたんだよ?」


「そうなの?」

あれ幻聴じゃなかったんだ。

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