きみがすき
第14章 *ジュウサン*
笑ってはくれたけど、何処か元気がないなぁ。
「それと、これも勝手になんだけど、ニノと松潤に相葉ちゃんの様子を伝えたんだ。連絡とれないって凄く心配してたから。」
大丈夫だった?と尋ねる。
相「あ…携帯…全然見てなかった。
………こんなに着信とメール……ニノが代わりに出てくれたんだ……。
…大ちゃん、ありがとう。俺からもまた連絡しておくから。」
枕元に置いてあった携帯。きっと体調悪くてそれどころじゃなかったんだな。その携帯を見ながら本当に申し訳なさそうにして、また俯いてしまった。
「うん。そうしてあげて。で、松潤からの伝言。」
相「え?伝言?」
「『明日は助っ人見つけたから、ゆっくり休め。体調管理は基本中の基本だ。』」
相「う…はい。」
「あと『煩いお前が居ないと、調子が狂う。』だってさ。」
相「潤…。」
「そしてニノから、
『欲しいゲームがあるんだよねー。』だって(笑)」
相「…あいつ(笑)」
松潤とニノからの伝言を聞いて、相葉ちゃんの表情が柔らかくなる。
きっと相葉ちゃんは責任感が凄く強い人だと思う。だから人に迷惑をかけちゃったことに凄く負い目を感じちゃうんだろうな。
それを2人は良く知ってるから、相葉ちゃんが落ち込まないように伝言を、と言ってきたんだろうな。
3人の絆の強さを感じちゃうよ。
「…さ、てと。そろそろ帰るね。」
これ以上いたら、相葉ちゃんが逆に気を使っちゃうだろうし。
相「え?帰るの?」
「?うん。」
相「…あ、なんでもない!
えと、せっかくの休みの日に…ごめ…」
「相葉ちゃん。謝ったら怒るよ?」
相「え、あ…、そか、ありがとう!だね。」
「だね(笑)」
2人でふふっと笑い合う。
玄関まで送るときかない相葉ちゃんに見送られながら、靴を履いていると、
相「大ちゃん、今度お礼させてよ。」
「え?いいよ!俺がすきでやったことだし。」
相「それじゃ俺の気がすまないの!だからなんでも言って?」
このやり取り、前にもあったなー。
こうなると相葉ちゃん頑固だからな(笑)
うん。そうくるならなんでも言ってやる。
「じゃぁ…、海。海に行きたい。」
所謂、俺にとったらすきな人とのデートだ。
宣戦布告だよ。相葉ちゃん。