きみがすき
第14章 *ジュウサン*
その後、
2人で布団に入ってるからか、ぽかぽかと暖かい。
…てか、寧ろ暑くないか?って思ったら、
相葉ちゃんは額にうっすらと汗をかいていて、体が熱い。
熱が出たら…冷やすんだよね?と記憶の片隅にある知識を絞りだす。
ベッドから起き上がると今度はあっさり離れた腕。少し寂しさを感じつつ、暖房類を止め、布団を薄手の物に変えた。
顔の汗は拭くことはできたが、流石に着替えはねぇ。
体温計がないから熱が何度かわからないけど、暫くすると、顔は穏やかになってきた。
薬が効いてきたのかな?
「良かった。」と思わず安堵の独り言が出た。
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んで、今やおでこに触れても、すっかり平熱なんじゃないかなって体温まで下がった。若さってすげー。
口をポカッと開けて、気持ち良さそう。
もう大丈夫そうだ。しかし帰るタイミングがね。どうすっかなぁ。
なんて考えてると、
相「……あ、れ?…俺、寝てた?」
ぱちっと大きく目を開けた相葉ちゃん。
「あは、おはよう。ぐっすり眠ってたよ。」
相「うそ?!え?わ!こんな時間になってる!」
「ふふ。体調どう?」
いつもの相葉ちゃんだ(笑)
相「え?あ、なんかすっきり?…てか汗すご!(笑)」
気持ち悪ぃと苦笑い。
「いやー相葉ちゃんの回復力の方がすごいけどね(笑)でもまだ病み上がりなんだから、無理しちゃダメだよ。」
相「…大ちゃん…。ずっと居てくれたの?」
「ずーっと側に居たよ。
…なんてね。実は相葉ちゃんが寝てる間に買い出しに行ったの。鍵、勝手に借りちゃったんだ。ごめんね。」
相「そんなの全然!」
「良かったぁ。
喉乾いてるでしょ?スポドリとかあるから飲む?
あと、暖めれば食べられるお粥とか適当に買ってきたから。食べられるよ?」
相「……。」
俯いてしまった相葉ちゃん。
「? やっぱりまだ辛い?」
相「違くて…なんか、色々迷惑かけたなって。」
そしてさらに俯く。
「いいの!俺がそうしたかっただけなんだから!」
と、軽ーく相葉ちゃんのおでこにデコピン。
へ?とポカンと驚いた顔。
でも
相「大ちゃんが居てくれて良かった。ほんとにありがとう」
って、今度は嬉しそうに笑ってくれた。