きみがすき
第27章 *よん*
*櫻井*
小悪魔…違う。
悪魔…これも違う。
魔王に、おおかた見透かされた俺は、本当の気持ちを吐露した。
そんな俺に智くんは…
大「邪魔?邪魔ってなに?翔くんがいると俺と相葉ちゃんの邪魔になんの?」
だって…今は違えど、智くんをすきだったのは事実。そんな奴が側にいたら、良い気はしない。
なんて思う反面。
俺の方が付き合い長いのに…これからも側に居たいのにって…
で、どうしたら良いのかわからなくなった。
ので
拗ねた。
我ながら餓鬼。
そして俺って、どんだけ智くんのことすきなんだって…
引いた。
結果、距離を置くことにした。
大「はぁぁ。
翔くんは翔くんでしょ?相葉ちゃんは相葉ちゃん。
俺にとって邪魔な人なんて誰1人もいないよ。」
そして智くんは「それに俺、大切な翔くんのこと邪魔だって言う人は嫌いだ。」と言った。
…
……
あっという間に俺のモヤモヤを取り払う。
やっぱり俺は、貴方に敵わない。
*
「タクシーで行けばいいのに。」
大「相葉ちゃん。走ってきてくれたんでしょ?俺も自分の脚で行くよ。」
もうすっかり酔いが覚めたスッキリ顔の智くん。
なんか…
「変わったな。」
そう漏らせば
大「え?…あ、俺ね。最近体鍛えてんの。筋肉付いたかな?
まぁでも疲れて会社で眠くなっちゃうんだけどねー。」
あはは。と自分で言って自分で笑う。
俺が言ったのは、そういう事じゃないけど…
「相葉くんにさ、約束破ってごめんって。
あと、今度俺の奢りで飯行こうって。伝えてくれる?」
大「ふふ。伝えとく。じゃ翔くんまたね、気を付けてね。」
と嬉しそうに笑う。
「おう。
あーそだ。必要なら俺のこと言って良いからな。相葉くんに。俺が智くんのことすきだったことさ。」
大「…ん?………あー…う~ん。」
「なに?」
大「それは、俺と翔くんの大切な思い出かなって。」
…
大「バイバイ翔くん。」
「…バイバイ…。」
にこっと笑って、くるっ。と背を向けて走り出した智くん。
俺は、段々と小さくなっていく背中を暫く見つめて…
ほんと
「無自覚のたらしだ。」と笑えた。
相葉くん、がんば。
さ、帰ろう。
久しぶりに歩こうかな。
…
……
「タクシー!」
なーんて無理。
流石に今日は疲れたわ…
小悪魔…違う。
悪魔…これも違う。
魔王に、おおかた見透かされた俺は、本当の気持ちを吐露した。
そんな俺に智くんは…
大「邪魔?邪魔ってなに?翔くんがいると俺と相葉ちゃんの邪魔になんの?」
だって…今は違えど、智くんをすきだったのは事実。そんな奴が側にいたら、良い気はしない。
なんて思う反面。
俺の方が付き合い長いのに…これからも側に居たいのにって…
で、どうしたら良いのかわからなくなった。
ので
拗ねた。
我ながら餓鬼。
そして俺って、どんだけ智くんのことすきなんだって…
引いた。
結果、距離を置くことにした。
大「はぁぁ。
翔くんは翔くんでしょ?相葉ちゃんは相葉ちゃん。
俺にとって邪魔な人なんて誰1人もいないよ。」
そして智くんは「それに俺、大切な翔くんのこと邪魔だって言う人は嫌いだ。」と言った。
…
……
あっという間に俺のモヤモヤを取り払う。
やっぱり俺は、貴方に敵わない。
*
「タクシーで行けばいいのに。」
大「相葉ちゃん。走ってきてくれたんでしょ?俺も自分の脚で行くよ。」
もうすっかり酔いが覚めたスッキリ顔の智くん。
なんか…
「変わったな。」
そう漏らせば
大「え?…あ、俺ね。最近体鍛えてんの。筋肉付いたかな?
まぁでも疲れて会社で眠くなっちゃうんだけどねー。」
あはは。と自分で言って自分で笑う。
俺が言ったのは、そういう事じゃないけど…
「相葉くんにさ、約束破ってごめんって。
あと、今度俺の奢りで飯行こうって。伝えてくれる?」
大「ふふ。伝えとく。じゃ翔くんまたね、気を付けてね。」
と嬉しそうに笑う。
「おう。
あーそだ。必要なら俺のこと言って良いからな。相葉くんに。俺が智くんのことすきだったことさ。」
大「…ん?………あー…う~ん。」
「なに?」
大「それは、俺と翔くんの大切な思い出かなって。」
…
大「バイバイ翔くん。」
「…バイバイ…。」
にこっと笑って、くるっ。と背を向けて走り出した智くん。
俺は、段々と小さくなっていく背中を暫く見つめて…
ほんと
「無自覚のたらしだ。」と笑えた。
相葉くん、がんば。
さ、帰ろう。
久しぶりに歩こうかな。
…
……
「タクシー!」
なーんて無理。
流石に今日は疲れたわ…