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きみがすき

第30章 *なな*

*二宮*




ボ、ボ、ボ、ボ。

音が聞こえるかってくらいに、携帯と俺の顔を交互に見て、真っ赤に頬を染めた智さん。



なにそれ可愛ー。

てゆーか、健気。
…あれ?前にもこんなことがあったような…
あ、そうだ。相葉さんと付き合う前だ。2人で遊びに行くってなった時。いつも以上に仕事頑張ってたっけ智さん。


大「な…え…は……な、なんで…?」

魚みたいに口をパクパク。

「なんでって、絶対必要でしょ?」

てか、そういうこと考えてるから休むんじゃないの?
え?違うの?


大「…………え……ぜったい?
……………そうなの?」
俺の言葉の意味を考えるように視線をさ迷わせ、次に近くに誰も居ないことを確認するように周りを見回し、そして小さな声で俺に聞いてきた。

まさかさ
「智さん。男同士でもsexできるって知ってるよね?」


大「バっ…ニノ!声がデカい!しーっだよっ こんな所でっ…」
慌てた顔で人差し指を唇の前に持ってきてそんなことを言う。

「誰も近くに居ないし、聞いてないよ。
で?まさか知らないとか言わないよね?」


大「……ぇ……まぁ、そりゃ…知ってるけど……」

だよね。良かったぁ。まぁ俺が前に相談したこともあるしね。
…にしても智さんて、これ系の話苦手だよね。
友達同士で話したりしてこなかったのかな?


「お互いの為に必要な物だよ?あとこれもね。それくらい持ってるでしょ?」
俺は"これ"と指で○を作り見せる。そ、コンドーム。
元カノの為に買ったヤツとか、その残りなんて俺は超絶嫌だけどね。

大「……」
智さんは顔を真っ赤にしたまま俺を見て止まってる。

どっちがどっちなんだろうね。
やっぱ、普段の様子から智さんがウケかな?
いや、ベットの上じゃ男らしくタチって事も??

大「…ねぇ…ニノ?」
と、気がついたら不思議そうに俺を見上げている。

「? なに?」


大「それってなに?」
なに?と言って指差したのは俺の作った○。

あぁ…回りくどくてごめんね。

「コンドーム。」


大「え?なんで?」

…マジか

やれやれ。
と思いつつ、なんで必要なのか説明してあげれば

大「…掻き出す…え?腹壊す……?」

初めて知りました。って心底驚いた顔になっちゃった。




……

こんな無知で大丈夫だろうか…

ひとごとながら心配になった

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