きみがすき
第39章 *えんどろーる*
*相葉*
大「結婚?」
「そ。今働いてる工場の上司で、彼女のこれまでも含めて受け入れてくれた人なんだって。」
大「…そー…だったんだ…」
大ちゃんは、そこで言葉を切った。
心地よく揺れるここは車内。
助手席に座る大ちゃんは
もうすっかり明るくなった外の光を受け、眩しそうに目を細めた。
まだ…その瞳は赤い。
*
あの後
大「ひっく……ふっ……、」
大ちゃんは、俺の胸の上で泣き続け
俺は、もうこの人を、この手を離すまいと
しっかりと抱き締め続けた。
どれくらいそうしてたのかな
大「……」
「……」
静かになった店内
聞こえるのは 2人の呼吸。
感じるのは ぴたり。とくっついたところへ響く心臓の鼓動。
大ちゃんの体は、もうすっかり温かい。
と、
大「あれ?」
「?」
大「あれ?!」
の声と共に、俺の腕を抜け出し勢い良く起き上がったのは大ちゃん。
「??」
大「相葉ちゃん!大変!」
え?なに??
その焦りように驚いて、がばっ!と体を起こせば…
大「外が明るい!」
窓の外を見てそんな事を言った。
…
……
「うん。夏だからね。明るくなるのは早いよね。」
大「え?……あ、そか。って5時過ぎてる!」
キョロ。と視界を動かして時計を確認。
え?あれ?5時?
いつの間にかこんな時間だった。
で、そっからは
大ちゃんは会社行かなきゃだしで、何事も無かったように急いで帰り支度を始めた俺ら。
あ、でもなんかね。大ちゃんがね。
いや、いつも通りなんだけど…
…
……
ううん。嘘付いた。違うね。
全然違う。
だってほらー
大「相葉ちゃんのズボン。裾が長いよ。
俺、折らなきゃ履けないなんてすげー悔しいんだけど。」
「仕方ないじゃん。俺の方が背が高いんだし。」
大「俺がチビって言いたいの?」
「俺より背が低いって言いたいの。」
大「……今度は!俺が洗ってくるからね!」
そう言って、今日貸したエプロンを見せる。
「?…………あぁ!くふ♪うん。ありがとう。
あ、でも早めに持ってきてね。早く大ちゃんに会いたいから。」
大「なっ!っ〜……もぅ!わかったよ!」
なんだか前より突っ掛かってきて、でも顔はしっかり赤くして
可愛いくて参る。
大「結婚?」
「そ。今働いてる工場の上司で、彼女のこれまでも含めて受け入れてくれた人なんだって。」
大「…そー…だったんだ…」
大ちゃんは、そこで言葉を切った。
心地よく揺れるここは車内。
助手席に座る大ちゃんは
もうすっかり明るくなった外の光を受け、眩しそうに目を細めた。
まだ…その瞳は赤い。
*
あの後
大「ひっく……ふっ……、」
大ちゃんは、俺の胸の上で泣き続け
俺は、もうこの人を、この手を離すまいと
しっかりと抱き締め続けた。
どれくらいそうしてたのかな
大「……」
「……」
静かになった店内
聞こえるのは 2人の呼吸。
感じるのは ぴたり。とくっついたところへ響く心臓の鼓動。
大ちゃんの体は、もうすっかり温かい。
と、
大「あれ?」
「?」
大「あれ?!」
の声と共に、俺の腕を抜け出し勢い良く起き上がったのは大ちゃん。
「??」
大「相葉ちゃん!大変!」
え?なに??
その焦りように驚いて、がばっ!と体を起こせば…
大「外が明るい!」
窓の外を見てそんな事を言った。
…
……
「うん。夏だからね。明るくなるのは早いよね。」
大「え?……あ、そか。って5時過ぎてる!」
キョロ。と視界を動かして時計を確認。
え?あれ?5時?
いつの間にかこんな時間だった。
で、そっからは
大ちゃんは会社行かなきゃだしで、何事も無かったように急いで帰り支度を始めた俺ら。
あ、でもなんかね。大ちゃんがね。
いや、いつも通りなんだけど…
…
……
ううん。嘘付いた。違うね。
全然違う。
だってほらー
大「相葉ちゃんのズボン。裾が長いよ。
俺、折らなきゃ履けないなんてすげー悔しいんだけど。」
「仕方ないじゃん。俺の方が背が高いんだし。」
大「俺がチビって言いたいの?」
「俺より背が低いって言いたいの。」
大「……今度は!俺が洗ってくるからね!」
そう言って、今日貸したエプロンを見せる。
「?…………あぁ!くふ♪うん。ありがとう。
あ、でも早めに持ってきてね。早く大ちゃんに会いたいから。」
大「なっ!っ〜……もぅ!わかったよ!」
なんだか前より突っ掛かってきて、でも顔はしっかり赤くして
可愛いくて参る。