きみがすき
第42章 *かーてんこーる*
目的地へ向かう道すがら
温かいの飲みたいね。と、コンビニへと入った。
最近のコンビニのクオリティーってすごいよね。
コーヒー美味しいもん。
そこで
「あ。」
俺の目にとまったのは
相「どうしたの?」
雑誌コーナーの
「これ。」
相「お、我らが潤ちゃん!」
相葉ちゃんが手に取ったのは、有名な某雑誌。
ふふ。何を隠そう。なんと2人のお店が取材されたんだよ(←自慢気)
勿論、雑誌はもう購入済みだ。
そこには
店長である松潤が取材を受けての、お店についてや料理のこだわりだったりのコメントと、今の時期限定の料理の写真も載っている。
そしてなにより…
大・相「「イッケメ〜ン!」」
そう。松潤がバッチリ載ってるんだ。
インタビュー受けている1コマだと思うんだけど、真剣な表情と笑った顔。勿論お店がメインで料理の写真の方が大きいけど、存在感がすごい。
「ニノがさ。お店がこうして有名になってくれるのは嬉しいけど、複雑ー。ってぼやいてた。」
相「あー…ね。潤は、写真は店と料理だけでって話はしたみたいなんだけど、なんかどうしてもって担当者に推しきられたみたい。」
「そっかぁ…。」
ニノが心配してるのは、これによる松潤人気。
松潤はニノしか見てないのは一目瞭然だけど、それでも恋人としてはソワソワしちゃうよね。
だからって言うのもニノにも松潤にも悪いけど
「相葉ちゃんが載らなくて良かった。」
と、思っちゃう。
相「俺?俺は大丈夫だよ。潤と違ってモテるのは自覚してるし、だからちゃんと線引きしてるし。」
「…。」
そー言うその顔は、特に自慢気でもなく、かといってふざけてるでもなく、おー真面目。
…
……いやでも
そうだっけ?
ちょいちょいデートしてなかったっけ??
…あ、あれは俺と付き合う前か。
でも心配は心配…
「ちゃんと恋人いるって言ってね?」
相「ふふ。言われなくても。
てか俺からしたら大ちゃんの方が心配だよー?」
「? なんで?俺、相葉ちゃんにしか ときめかないよ?」
相「ときっ?!……や…あー…そういうんじゃなくて……やっぱなんでもない。
大ちゃんはそのままでいて。
うん…俺、コーヒー買ってくる。」
雑誌を置いて、レジへと向かう相葉ちゃん。
その顔が赤いのは気のせい?
えへへ←