きみがすき
第1章 *ゼロ*
*二宮*
5分程度の朝礼が終わり、それぞれ仕事へうつっていく。
さて、と俺も椅子に座り、会議までの時間、午後の打ち合わせの資料を見直しておこうとパソコンのマウスに手をかけた。
ふと、横を見ると朝礼の姿勢のまま、ボーッとしている、大野さん。
え、何してんの?
「大野さん、大野さん!」と声をかける。
二度目の声かけに、ハッと言葉とともに驚くこの人。
「朝礼を終わってますよ。」と少し小声で伝える。
大「あ、悪い。ボーッとしてた。」
と言うけど、自分が一番驚いているようだった。
ホントに何があった?普段からボーッとしてるのはしてるけど、仕事に私情を持ち込む事はない人だ。
「体調悪いんですか?」
大「いや、考え事しちゃってた。」
声かけてくれてありがとう。と眉毛を下げて申し訳なさそうに笑った。
5分程度の朝礼が終わり、それぞれ仕事へうつっていく。
さて、と俺も椅子に座り、会議までの時間、午後の打ち合わせの資料を見直しておこうとパソコンのマウスに手をかけた。
ふと、横を見ると朝礼の姿勢のまま、ボーッとしている、大野さん。
え、何してんの?
「大野さん、大野さん!」と声をかける。
二度目の声かけに、ハッと言葉とともに驚くこの人。
「朝礼を終わってますよ。」と少し小声で伝える。
大「あ、悪い。ボーッとしてた。」
と言うけど、自分が一番驚いているようだった。
ホントに何があった?普段からボーッとしてるのはしてるけど、仕事に私情を持ち込む事はない人だ。
「体調悪いんですか?」
大「いや、考え事しちゃってた。」
声かけてくれてありがとう。と眉毛を下げて申し訳なさそうに笑った。