微熱Boy
第1章 *始まりは最悪*
『おはようございます!』
『---よお---桐矢くん!
おはよう!
早速始めるぞ!』
『はい!
よろしくお願いします!』
俺はまた海に
来ていた。
現場にはマネージャーと、
撮影スタッフ。
---後は---
波の音---
暫く撮影してたら近くの場所から、
カメラのフラッシュの音。
---チッ---
ニアミス?
そして俺はその、
フラッシュの鳴る方を見た。
そのカメラマンを見て俺の心臓が、
踊った---
---え?---
なんでアイツ?
---そう---
俺の視線の先にはまさに今俺の心を、
掻き乱してる……
---アイツ---が、居た---