微熱Boy
第1章 *始まりは最悪*
『---なあ---桐矢---
お前いつもあんな感じなの?』
『---ああ---もう慣れたよ♪
騒がれてる内が花だしな♪』
『---まあ---そうだけど、
飯もゆっくり食えないなんて……』
『---まあ---
それももう慣れた……』
俺は近くの公園まで車を走らせた。
『---桐矢---着いたよ♪』
『---ん---
お疲れ様♪』
桐矢は疲れてるのか半分寝ていた。
『---まあ---
アイドルも大変だな~』
『---まあ---
好きで選んだ仕事だし♪
でもせっかくのメインディッシュ、
食べそこねた!』
『---桐矢---
メインディッシュの変わりやるよ……』
『---え?---何、早瀬さん?
ちょっと---
んッ---』
---俺は---
何を思ったのか、
桐矢にキスしていたんだ---