微熱Boy
第2章 *確信*
その日の夜俺は珍しく、
優奈と外で逢う事になっていた。
まあHばっかも優奈が可哀想だし、
優奈と夕飯は外食する事にしたんだ♪
隠れ家的な喫茶店なんだけど、
ここはめったに人も来ないから、
絶対バレる心配は無いはずだった。
---ああ---
それなのに---
---俺が---
喫茶店に行くと、
優奈はもう来ていた。
『---優奈---わりー!
待った…?』
『---桐矢---全然大丈夫よ?
今来たとこよ♪』
『---そ?---なら良かった♪』
『---桐矢---お疲れ様♪』
『ううん!全然♪
てか、ごめんな?
喫茶店なんかで?』
『---桐矢---
桐矢とならあたし、
何処でも嬉しいわよ♪』
『---優奈---有り難とう♪
今度ちゃんとしたとこいこー♪』
『---桐矢---
ほんとに気にしないで…?
食事誘ってくれて有り難う♪』
『---ん---』
…と、その時だった!
背後からまた、
俺はアイツの声を聞いた。
---たく---
なんでこうも、
アイツに会うんだよ!