微熱Boy
第3章 *箱根の夜*
---次の日---
朝早く事務所に顔を出すと、
社長とマネージャーが、
いかにも俺が来るのを、
待ち構えてたかの様に興奮気味で、
俺に話し掛けて来た。
……うわ……
なんだよ!
気持ちわりーな……
『おはようございます!
てかどうしたんすか?二人揃って?』
朝から二人揃うのは珍しい事だった。
すると社長が俺に、
『---オイ---桐矢!やったな!』
---は?---
何を?
俺なんかやらかした?……
俺にはさっぱり思い当たる節が、
無かった。
キョトンとしてる俺に社長が更に、
話しを続けた。
『---桐矢---
写真集だよ!!』
『---へ?---
写真集?』
『桐矢!!
単独写真集だよ!!
お前やりたがってたろ!?』
『---あ♪---
マジですか?……』
『---ああ---マジだ♪
来月発売になる♪
良かったな!』
『---マジ---やったー♪』
---俺は---
素直に喜びを爆発させてしまい、
ちょっと恥ずかしかった。
---すると---マネージャーも、
『桐矢さん!
おめでとうございます!
やりましたね!』
と、一緒に喜んでくれた♪
---マジで---
単独写真集は俺の夢の一つだったんだ♪♪
こんなに早く俺の夢が叶うなんて!!
---俺も---
興奮して居た♪