相葉さんの恋人になる方法
第16章 愛してる。
最っ悪・・・・・・
ありえなくない??
ちょっと小悪魔ぶってさ?
可愛くエッチに誘ったのに。
相葉さんもその気になってたのに。
覚悟・・・決めたのに。
出来なかったなんて・・・
メッチャ痛かった。
怖かった。
力抜こうと思えば思う程、体は強張ってガチガチになった。
相葉さんは初めてだから仕方ないって、大丈夫だって言ってくれたけど・・・
ホントは呆れられてるんじゃないだろうか。
痛い痛いと喚くくせに、挿れてと駄々をこねて男が泣くとか・・・ホラーだよ。
A「ねぇ、にのちゃん。」
相葉さんに呼ばれて、ビクっと体が跳ねてしまった。
N「なに・・・」
A「痛い思いさせちゃったのに、こんな事言うの何か申し訳ないとは思うんだけど・・・」
なにを言われるんだ。
お願いだから呆れたとか男同士は面倒だとか言わないで。
A「もっともっと、にのが好きになった」
N「・・・・・・え?」
A「可愛かった」
N「・・・・・・は?」
A「キュンキュンしちゃった」
ウソだろ。
どこにそんな要素あった?
A「信じらんないって顔してる。」
N「そりゃ!・・・そう・・・だよ。
出来なかったのに。」
俺だって男だから分かる。
ヤる気満々だったのに出来ないとか萎えるだろ。色々。
怪訝な顔の俺に対し、ニコニコしながら話す相葉さん。
A「初エッチで泣かれるなんて、俺はじめての経験♡」
N「はぁっ?!」
なに言ってんのコイツ・・・
A「なんか、ああ、にのちゃん初めてなんだぁって実感っつーか?
痛いって泣くのにエッチしたがるワガママに翻弄されるのが嬉しいっつーか・・・」
おいおいおい・・・
A「あんだけ積極的にエロ可愛く誘っといて、結局出来ないって泣くんだよ?
どんなギャップ萌えだよ!みたいな?」
N「お前・・・・変態だな!!」
A「うん。変態みたい。」
ニッコリ笑って返されて、言い返せない。
A「痛い思いさせたのはごめん。辛かったよね?
でも、俺頑張るから。
絶対にのを気持ち良くさせるから。
何も心配しないで。
だから・・・・」
ヤバイ、なにこれ。
心臓がドキドキうるさい。
優しく微笑みながら俺を見つめる相葉さんに、悔しいけど見惚れてしまう。