自堕落な天使達
第2章 *ナツデビュー*
俺は決心してホストクラブ、
『shadows』の門をくぐった。
この扉の向こうには愛しい、
翔さんが待って居る。
そう思うと胸が高鳴った……
……やはり……
俺は翔さんが好きなんだ……
……もう……
気持ちをごまかせない……
……俺は……
……翔が好き……
俺は勢いよく扉を開けた。
翔さんは鏡ばりのステージの上に、
座っていた。
『……来たか、ナツ!……』
『………翔さん……
さっきはほんとすみませんでした!
あの……俺もう逃げません!
死ぬ気でやります!
だから、あの……
俺の事信じて下さい!!』
『……ようこそ……
『shadows』へ!』
と、優しく笑って、
俺に右手を差し出した。
俺はためらう事なく、
翔さんの手を取った。
……翔さん……
着いて行きます!何処までも!
……だから……
貴方も……この手を……
離さないで下さい!