自堕落な天使達
第2章 *ナツデビュー*
『あ、有難うございます!
よろしくお願いします!』
『頑張れよ!ナツ!
おまえなら大丈夫だ!』
『……ハイッ……!
頑張ります!』
『今日から毎日、
従業員が入るまでの時間、
俺がおまえの事指導するから。
毎日俺と店に入れよ?
着いて来れる?ナツ?……』
『……ハイッ!……』
『……よし……
後2時間ある。そこに座って?
まず心得から話して置くから。』
『……ハイッ……!』
『……つーか……
ナツ……接客の仕事
した事あるの?』
『……バイトなら……』
『なら、大丈夫だな?
まず家の店は在籍ホスト20名だ。
常に店にいる訳じゃ無いけどな。』
『はい。』
『歌舞伎町で1,2を争う、有名店だよ。
そんなだから、
店のホストも派閥があるんだ。
それに呑まれるな……』
『解りました。』
『……大丈夫だ……
おまえには
俺が着いてるから!』
『……翔さん……』
『……後は……
枕ホストって言って客と寝る事な?
家は禁止してないけど、
あんまり自分を安く売るなよ?』
『……客と……
寝る事なんてあるんですね?』
『……もちろん……
強制じゃねーからな?』
『……はい……』