自堕落な天使達
第3章 *翔と奈美*
……静かな口調で……
良さんが話しだした……
『……ナツ……
あの二人は付き合っては居ないよ?
まあ長い付き合いだし、
翔さんがNO1になったのは、
奈美さんの力が、
大分大きいよ?……』
『……ああ……
そうなんすか?……』
『……まあ……
お互い掛け替えのない、
関係だって事は確かだよ♪』
『……』
『……まあ……
翔さんにとって奈美さんは、
一番の太客。
大事な客って事だな!』
『……解りました……
有難うございました。』
『……ナツ……
おまえホントに奈美さん狙い?』
『……や、ほんと……
違います!
ただちょっと気になっちゃって……』
『そうか?
それならいーけどな。
あの二人の間には入り込め無い、
物があるからな~』
『……はあ、ですね……』
『……よし……
ナツ!食ったか?』
『……ハイッ……!』
『皆も!そろそろ、
お開きにするぞお!』
『はあい♪』
『良さん!マジ!
めっちゃ美味かったっす!
御馳走様でした!』
『オウッ!!
またおごってやるよ!!』
『じゃあなあ~♪
ナツ!頑張れよ!!』
『……ハイ……!!
有難うございました!!
頑張ります!!』
こうして俺の歓迎会は、
お開きになった。
俺は家路に急いだ。
この時はまだ
知るよしもなかった。
……俺に……
最悪の自体が、
待ち受けてる事なんて……
……俺は……
知らなかったんだ……