偽恋-itsukoi-
第9章 包丁
退院して火葬したりしてとりあえずは落ち着いた。
それから喧嘩も変わらずして
耐えきれず別れを切り出してしまった。
そしたらいきなりフミヤが
台所から包丁持ってきて
『俺もう死ぬわ〜。アユも一緒に死ぬ?』
やばい、こいつまじ頭イッてるよ!
絶対死なねーだろうけど!
でももし0.1%でも本気だったら
私の人生終わったわーさよなら!
でもフミヤは家から一人でどっかに行って今の私なら確実にほっといてたけど
追いかけてたら海に向かってた。
フミヤは海の前に立って
『俺はもう死ぬから別れるならお前は家帰れ。ほっといてくれ。』
私はもうどうしたらいいかわからなくて
同情で付き合っていたくなかったから
とりあえず家に向かって歩いた。
完全に情緒不安定で
息ができないくらい号泣しながらハルに電話して助けを求めちゃった。
「ぅ…フミヤが…死んじゃう…どうしよう…どうしよう…助けてよ…」
『アユ。落ち着け。あの人は死なないから。大丈夫。すぐ行くから。動くなよ。』
ハルはミサトを連れて来てくれてミサトは私の側にいてくれてハルはフミヤを探しに行った。
数十分が経ち、ハルから着信がきた。
『もしもし、アユ。フミヤ君は無事だから安心しろ。今から二人でそっち行くから俺が間になって話をするよ。心配するな。じゃまた後で。』
よかった。でもちゃんと別れられるか心配。
ハルとフミヤが戻ってきて
とりあえずハルと私で話をした。
『フミヤ君は死ぬなんて口だけだから心配するな。とりあえずフミヤ君と話ししてくるからここで待ってて。』
そう言いながら私の頭を撫でてくれた。
この人と付き合っていれたらどれだけ幸せだったんだろうな。
でもフミヤと私が付き合ってから今の私と付き合ってみたかったって言われたんだよね(笑)
でも今更戻らないけど(笑)
フミヤとハルが戻ってきてフミヤに謝られた。とりあえずは今日フミヤの家に泊まる事になった。
そして私は次の日フミヤが仕事行ってる間荷物まとめて実家に帰った。