
粉雪のファンタジー
第1章 *雪との出逢い*
『……雪……
待たせてごめん……』
『……キャッ!……
も~びっくりした~』
『…ただいま。雪♪』
『……涼お帰りなさい……
もう出来てるから座ってて。』
そして雪がご馳走を
運んでくれた。
『凄い!!
みんな雪が作ったの!』
『……フフッ♪……どお?』
『凄いよ♪
ケーキやチキンまで♪』
『食べましょ?涼♪』
『うんッ♪食べよ~♡
俺ワイン買ってきた♪』
『有難う~乾杯しましょ♪』
部屋の明りを消して、
ケーキのローソクの
火を消した。
『メリーX'mas♪』
そして再び、
部屋の明りを点けて、
ワインで乾杯した。
『……雪……
これからもずっと!
俺の傍にいてな?……』
『……ずっとよ?……
ずっとずっと、
傍にいてね?……
涼……』
雪はそう言って
静かに涙を流した。
食事を2時間ほど
楽しんだ後、
『……雪……
今日泊まっていって?……
今夜は帰したくない……』
雪は黙って頷いた……
『……寝室行こう……』
『……ええ……』
……そして……
イブの日の夜俺と雪は、
初めて結ばれた……
初めて見た雪の肌は、
雪のように
真っ白だった……
