
粉雪のファンタジー
第1章 *雪との出逢い*
…カシャッ…
…カシャッ…
『……えっ……涼~
今なの~?一言言ってよ~』
『……いいからッ!……
雪ッ……そのまま笑って♪
自然な感じで!!』
『……ンー?……
自然って言われても~』
『……お願い雪♪……』
『……ん~?……解ったわ……』
俺は夢中で、
カメラのシャッターを、
押し続けた。何本も何本も、
フィルムを使って。
雪の美しさに鳥肌が立った……
フィルムも終わったから雪に……
『……雪有難う♪……
最高のフォトが撮れたよ!』
『……ホントに?……
涼の役にたてたなら、
嬉しいわ♪』
『……ごめんな雪……
体冷えたろ?……』
そう言って雪を思い切り、
抱きしめた……
『……涼……苦しい……』
『……ごめん……』
『……でも……
ご褒美のキスして?……
涼……』
『……雪……』
俺は雪に激しいキスをした……
『……あ……あ……
はあ……涼……好き……』
『……俺もだよ……雪……』
激しいキスを繰り返した後、
『……寒いから……
帰ろっか?
家でゆっくりしよ?……』
『……嬉しい……
今日はゆっくり居られるのね?』
『……ああ♪……
いつもごめんな?……
淋しい思いさせて……』
『……平気よ……
帰りましょ?涼……』
『……ああ……』
そして俺達は湖を後にした。
