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TABOO

第1章 *初めての出逢い*




結婚すると女は、
恋が出来ないのだろうか……
その疑問を、
持つ事事態おかしい事、
なのだろうか?……



早川美沙は、
結婚5年目の主婦である。
20歳の若さで今の夫と知り会い、
結婚した。
夫はIT企業の社長で、
いわゆる玉の輿結婚だ。
人もうらやむほどの、
絵に書いたような結婚生活を、
美沙は送っていた。



しかし美沙はこの何不自由無い、
生活そのものに嫌気が指して居た……




……子供もいなく……
いや、もちろん欲しいのだが、
何故か出来ずに今日まで来た。
その事がよけい嫌気が指してる、
原因なのかも?……



“あ~あ”



美沙は窓を眺め
小さくため息をついた。



……昔は私だって……



そう、美沙は確かに昔、
よくモテた。
ホスト遊びだって知ってる。
何人もの男と恋に落ちた。
ディスコの全盛期。
細身で瞳も大きく何処か淋しげな、
美沙を男達はほっとか無かった。
その全てを捨てて今の夫を選んだのだ。


……幸せなはずなのに何かが足り無い……

……自分はもう女じゃ無いのか……

……そっと呟く……

ふと時計を見ると、
時刻はお昼を過ぎていた。

『ハッ…いけない。
もうこんな時間!!
買い物行かなくちゃ!!』

……並木道……
美沙の家は街から少し離れた、
場所にある。
美沙はこの並木道が好きだった。

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