TABOO
第2章 *美しき人、2度めの出逢い*
2時間程ウインドーショッピングをして、
待ち合わせの駅の公園通りに来ていた。
時刻はやっと7時になっていた。
駅の噴水のイルミネーションが、
あまりにも綺麗で美砂はここで、
レイを待つ事にした。
まだ夕方で人もまばらだった。
……綺麗……
美砂が光の幻想に見とれて居ると、
一人の男が声をかけてきた。
『こんばんは♪
良かったらお茶でもしない?』
振り返ると一人のサラリーマンの、
冴え無い男が美砂に声をかけてきた。
『……人を待ってるから……』
と言って美砂が断ると、
バツの悪そうな顔をして
去って行った。
……レイとは全然違うな……
美砂はあの日出逢っていた彼が、
レイで良かったと心から思っていた。
7:00
ようやくレイから電話が掛かって来た。
『美砂?予定より早く終わった♪
今から行けるよ♪美沙何処に居るの?』
『レイ♡終わったの?随分早かったね♡』
『美砂に早く逢いたくて頑張った♡』
『……レイ……
今ね待ち合わせ場所の噴水の所にいるの♪』
『……えー?……大丈夫~?
ナンパされなかった?めっちゃ心配ww』
『大丈夫よ?すぐ断ったし。』
『あー!やっぱ心配!すぐ行くからっ!』