テキストサイズ

ふたつの鼓動

第2章 1ヶ月ぶりの










キーンコーンカーンコーン...





学校が終わり、
椎香とわたし 音灯古とノアのペアになって下校するのが定番






「よおぉーし!帰るぞおぉー!!!」





椎香の掛け声とともに みんなで教室を出た






そして靴を履き替えようと 靴箱を開ける前に
一呼吸つく...


「...スゥー...フゥ...よし」





がぱっ



ドドドツツツ...






はぁやっぱり...






今日も靴箱の中は手紙がワンサカつっこまれていた






落ちてきた手紙の群れを見てため息をつくと


椎香がそれをみて




「...もう諦めなさーい。いつものことなのに落ちこまないのー。しょうがないでしょあんたら双子、揃って顔も良くて性格も良いんだから」



そう言って椎香は音灯古のほうもみた





すると、音灯古もまたわたしと同じように靴箱を開けたまま手紙の山を見てため息をついていた





「あんたたち大変だろうけど、自分らの良さでもあるんだから落ち込まないのっ」




そう言うと椎香は ほらほら帰るよーと
たんたんと靴を履き替える






わたしも音灯古も手紙の山を拾い上げ
毎日手紙を入れるために用意してある袋に突っ込むと靴を履き替えた



ストーリーメニュー

TOPTOPへ