ふたつの鼓動
第2章 1ヶ月ぶりの
「しゃあないもん仕事やきん。」
『...元気そうで安心した。今日そっち戻るから、後で迎えにいく』
今どこにいるとも言わず、わたしの返事も待たず、強引な言葉
「...ん、わかった待ってる」
わたしも返事をすると
すぐにプツッと通話が切れた
不器用な電話、変わらないなぁ...
「.........はやく会いたい」
だれに言うでもない言葉を小さく吐いて
その場にしゃがんで こぼれそうな涙を拭う
今日帰ってくる 会える
1ヶ月ぶりの有弥。
また髪色変わってるかなぁ
そんな妄想をしながら喜びを抑えきれないまま教室に戻った