ふたつの鼓動
第2章 1ヶ月ぶりの
そのとき...
ズダダダダッッ ガラッ!!!!!!!!!
「グァハッ...ハァッハァッ...」
今にも喘鳴が聞こえてきそうな荒らげた呼吸をして急いで教室に駆け込む者、1名。
「きたきた。」
そう 我が兄、音灯古どの。来校
「あ〜らおとちゃん今日は遅かったねえ」
モグモグしながら椎香が音灯古をみて言う
「...ハァ...ハァ...ゲホゲホッ...しゃあねぇがや...」
すると、その荒々しい呼吸を整えながら席に向かう音灯古をみながらキラキラの目線を送る美少女、1名...
その美少女に気づいた音灯古は彼女に足を向ける
「おはよぉノア...ハァッ...ごめんな遅くなって」
そう言うと彼女の頭をふわっと撫でた
キラキラした目のままノアは
「おとくん...♡おはよ、ううんっ待ってた♡」
キラキラの目をハートに変えながら真っ赤になって答えていた
今日も教室の中の一部に甘ったるい世界を作っていく2人
「あ〜ぁ〜.....はぁ、いつからココはあいつらの愛を育む場所になったんだか」
ごはんを食べながら しゃーないとゆう顔をして椎香がため息をついた
「んま、ほっとき。」
わたしも軽く2人をみてヤレヤレと思いながらごはんを頬張った
プルルルッ
そんなとき、わたしのケータイがなった
「ん、だれだろ」
着信画面をみると...
――――――
~~有弥~~
――――――
「...椎香、ちとごめん」
椎香に声をかけ わたしは席をたった
ガラッパタン
だれも使わない教室に入りケータイを耳にあてる
「...もしもし」
『もしもし...?はな、元気か?』
わたしのことを はな と呼ぶ。
今一番会いたい人の、愛しい声が聴こえる
「...久しぶり、有弥.....元気やよ」
嬉しくて少しジーンと鼻頭が痛む
『久しぶり、はな。連絡できんでわるかったなぁ...』
寂しそうな彼の顔が浮かんだ