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◇５０５号室・作業部屋◇

「小太郎さん
郁さんが来ました」

「先生、どうもです」

「郁君、いらっしゃい」

同居初日から、数日が経って週末が訪れる。

今のところ、何事もなく上手くやれている。

同居生活にも慣れ、小太郎さんの担当編集者の郁さんとも仲良くなり、郁さんから小太郎さんの栄養管理と身の回りの世話などを頼まれた。

郁さんも、小太郎さんの栄養の偏りについて、かなり心配してたみたいだ。

「大喜君
先生との同居生活慣れたかな？」

「はい！
栄養管理の方も、しっかりと気をつけてます」

「それは、安心だ♪」

小太郎さんだけじゃなく、郁さんとも連絡先を交換した。

郁さん以外にも、ここに訪れる他の編集部の人達や、出版社の人達とも仲良くなった。

郁さん達には、ちょっと事情があって家政夫として、住み込みで雇ったって小太郎さんが説明してくれた。