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大型犬との同居

第3章 ~飼い主への奉仕~

この数日、外でアイツらを見かける事が何回かあったけど、見つかる事はなかった。

俺1人の時は、急いで逃げたら良いだけだけど、小太郎さんと2人で居る時に見つかるわけにはいかない…。

小太郎さんに、危害が及ぶ事だけは絶対にあってはならない…。

◇505号室・台所◇

「大喜君、ちょっとお願いがあるんだけど…。」

「はい?」

昼飯後、台所で食器を洗ってる最中に小太郎さんが、何か言いにくそうに話しかける。

「あー、ゴメン!
やっぱり、良いや…。」

「何ですか~?
気になりますよ~」

「うーん、何でもない!
忘れて!」

そこまで言われたら、逆に気になるなぁ…。

「小太郎さん、何か俺にお願い事があるなら遠慮なく言って下さい
俺、出来る限り小太郎さんの力になりたいんすよ」

これは、好きだからとかじゃなくて、助けてくれた恩義からきている。

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