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校えっち(校閲)ガール

第2章 桐生悠人の事情①

そもそもアダルト俳優の仕事は
嫌いではなかった。

唯一の難点は競争社会ということ。

視聴の件数が収入に大きく反映する。

人気女優になれば相手の指命権もあり
俺ら男優は女優に好かれなければならない。

その為に普段から
媚を売ってパシリ同様に扱われ
実際の撮影では愛撫が下手くそだの
これじゃイケないなどワガママ放題だが
人気女優との共演が多額の収入に
直結しているとなれば耐えるしかなかった。

それが今回の仕事に至っては
ひとりの女性だけを相手にすればいい。

余計な気遣いもしなくて済む。

何より俺が【冗談社】で働こうと
決定付けたのは日向未央の存在。

外見だけは俺の理想の中で完璧である。

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