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校えっち(校閲)ガール

第21章 伊波杏奈の事情③

「……そうですか」

こんなに好きなのに。

叶わない想いを痛感し涙が溢れ出す。

彼は黙って前を見据え運転する。

「あの……」
「なんでしょうか?」
「またお仕事を御一緒することがありましたら
よろしくお願いします」
「はい」

冷たくあしらわれても彼が好き。

「お名前を教えて頂いてもいいですか?」
「……知らない方がいいと思いますよ」

……それでも好きなんだ。

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