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校えっち(校閲)ガール

第21章 伊波杏奈の事情③

「渋滞か。やっぱり高速に乗るべきだった」
「そうですね……」

心にも無いことを口にする。

この渋滞が永遠に続けばいいのに。

そうすれば彼と永遠に一緒に居られる。

「あの……」

私は彼の本名を知らない。

知っているのは【冗談社】で働いていること。

そして……彼のセックス。

「どうしました?」
「お付き合いされてる方は……居ますか?」

遠回しの告白。

普段の私が出せず臆病になってしまう。

「居ますよ」

私の想いは一瞬で砕け散った。

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