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校えっち(校閲)ガール

第40章 伊波杏奈の事情⑦

「お邪魔しまーす」

撮影クルーが続々と私の家へと
入ってくる。

「アパートのわりにキッチンもリビングも
広めだし。いい雰囲気だね」

監督も満足そう。

翔太と璃子と私の三人で
大掃除した甲斐があった。

「今日はよろしくね」
「こちらこそッ」

悠人と軽い挨拶を交わす。

その程度だと思っていたのに……

「シリーズ化が続けばいいね」と
耳元で囁くと頬にキスしてくれた。

それはつまり……

私とずっと一緒に居たいってことかな。

自惚れてもいいのかな。

期待しちゃっていいのかな。

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