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兄達に抱かれる夜

第1章 お願いっ、嫌なのっ、あたしは……っ





暫くぼうっとして過ごしていると、ドアの外から、声がかかった。




「恵麻様、奥様が重要な話があるとの事なので、正装して主屋にお集まり下さいませ」




「正装して、ですか?」




「はい、至急との事です」




なんだろう。




何故だか、胸騒ぎがした。





お茶の稽古のままの着物に着崩れしてるし、皺になっている。




あたしは慌てて別の着物に着替えた。

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