兄達に抱かれる夜
第10章 可愛がって貰えたみたいだね
快感で悲鳴のような喘ぎ声が、和兄様の唇と舌で塞がる。
だめ、嫌、頭の中で繰り返す言葉が、快感に支配されて、真っ白になっていく、しだいに理性がなくなり、ただ、舌を絡める事しか出来ない。
有馬家に相応しい嫁の、淫らな姿。
こんな場所で、乱されて、甘い声を上げ続けて、使用人は人払いをする。
壁に手を付いて、後ろから、和兄様がズボンを下ろして、肉棒を構えるのが視界に映る。
ネグリジェを捲り上げられて、それを受け入れる。
あたしのあそこに、和兄様の肉棒が入った瞬間、快感で、全身が震えて歓びの声を上げてしまう。
ああ、あたしは、こうして、ずっと受け入れてしまう。
好きなのは翔太なのに、関係なく、あたしの体は兄様を受け入れてしまう。
ただ、気持ち良くて。
快楽を味わうように、腰を揺らして、どろどろに蜜を垂らして、また、兄様の欲望を受け入れてしまう。
「気持ちいい、恵麻……っ」
ずっぷ、ずっぷ、ずっぷ、ずっぷ、
粘膜の擦れる音が静かな屋敷に響き渡る。
その音と共に、和兄様の肉棒が、あたしのあそこに出し入れされて、その熱さと固さに、敏感に反応して感じて震え続ける。
…………翔太のじゃない、違う感覚なのに、比べてしまう。
癖が違う、動きや、リズムが、あたしに触れる手や、腰使い、何もかもが違うのに、気持ちいい。
どこかで嫌だと思っても、感じる体は、正直に反応して、頭の中は真っ白になって、甘い声を上げて腰を揺らしている。
冷たい壁に手を付いて、彼を思う。
受け入れている体は和兄様なのに、翔太を思いながら、夢中になって腰を揺らす。
「最高な花嫁だ……恵麻……っ」
後ろから、和兄様の肉棒が、あたしのあそこを突きながら、胸を激しく揉まれて、絶頂へと登りつめていく。
気持ち良さそうな、掠れた声をどこか遠くに聞きながら、体が痙攣のように震え続ける。
頭の中が真っ白になって、あたしの中で和兄様の肉棒が震えて、更に感じてしまう。
ビクンッ、びゅく、びゅく、びゅく、
あたしの中で和兄様の欲望が放たれた。
…………ピルを飲まされなかった事に気付いて、どこかでどうでもいいと思ってしまった。