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愛してるのに,愛せない(続)

第1章 スキマ(続きから)

宇野side



千晃が,私が欲しがってたキーホルダーのことを覚えていてくれて,プレゼントしてくれた



涙が溢れるほど嬉しくて



同時に,こんなにいい人を傷つけてしまっていたと気づいて胸が痛くなった



何度謝っても許してもらえるようなことではない



口ではいいよと言う千晃も,本心はきっと憎んでいるだろう



それでもちゃんと謝れたこと



いいよって笑顔で言ってくれたことが嬉しくて



やっと現実に戻ってきたような気がした



思わず千晃のもとへ飛び込むと,千晃も笑っていた



もう絶対に千晃を裏切らない,利用しないと心に決めた

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