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愛してるのに,愛せない(続)

第1章 スキマ(続きから)

與side




広場で遊んでいたとき,少し遠くで千晃と秀太がかき氷を食べているのが見えた。しかも、,かなり至近距離で…



與「あれ秀太と千晃やない??」

宇「ほんとだ!おーい!し……」

浦「まって実彩子!日高もいるし…」




幸い日高はにっしーとのチャンバラに夢中で気づいていなかった




宇「ねえ…秀太と千晃…抱きしめあって…る」

浦「…ここできたか…」

與「リーダーどうしたん??」

浦「いや,なんでもない」




少しだけ秀太がうらやましく思えた




集合時間になり,みんなでお土産も買い,宿に戻る




すると千晃がにこにこしながら話しはじめた




千「みんな,あのね…」

浦「お〜千晃,どうした」

千「これ,みんなの作ったの!!」




そういって千晃がかばんから取り出したのは,人数分の和風な紙袋




よくみると袋には,メンバーの名前がレタリングされてある




西「これなあに?お土産?」

千「開けてみて!」



袋を開けると,見覚えのあるガラスのキーホルダーにサンドアートでできた可愛くて綺麗な模様と,名前が刻まれていた





宇「千晃…これって……!!」


千「昨日,宇野ちゃんがガラスのキーホルダーみてたでしょ?」

浦「そういえばそうだったかもな」

日「でも今日は行ってないし…いつ買ったの?」


みんなが驚いた様子で尋ねると,すこし顔を赤くしながら話しはじめた


千「秀ちゃんと回ってたときにね,手作りガラス細工のお店みつけたの!それで,宇野ちゃんも欲しがってたし,みんなでお揃いにしたらどうかなって思って…。手作りだからあんまり綺麗じゃないけど,みんなの分デザイン考えて作ったの!」

與「これほんまに綺麗やわ…あの短時間で作ったとは思えへん…」

浦「千晃すごいセンスあるわ,ほんとにありがとう!!」

千「あ!!文字は秀ちゃんが彫ってくれたんだよ!!すごいよね!!」

秀「千晃のデザインの通りに彫っただけですw」

宇「ちあき……」

実彩子は目に涙を溜めながら千晃に抱きついていた

宇「千晃ごめんね,ありがとう」

千「ううん、こちらこそ」




とても暖かい気持ちになった

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