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愛してるのに,愛せない(続)

第1章 スキマ(続きから)

((浦田side))





昨日の出来事もあり雰囲気が悪くなるんじゃないかと心配していた





やはり心配なのは,実彩子と千晃





実彩子から以前「真司郎が好き」と相談されたとき,俺は迷わず千晃につたえたほうがいいとアドバイスした





でも実彩子は,「いまの関係を壊したくない」と言った





この結果は目に見えていたが,まさか旅行のタイミングでこうなるとは思ってもいなかった




いわゆる修羅場のようなものだ





でもこいつらのいいところは,次まで持ち越さないこと





忘れたわけじゃない,怒りがおさまったわけでもない,諦めたわけでもない





でもそれをみんなそれぞれのやり方で割り切って,また1からスタートしなおす





これができるから,俺たちはずっとこのままでいれるのだと強く思った





浦「清水寺の次は,みんなお待ちかねの〜??」





全「映画村!」





與「秀太〜チャンバラやろうな!!」





西「俺は手裏剣やりたい!」





秀「オレはやっぱり本場の歌舞伎が見たいな〜」





千「カッパのショー見に行きたい!!」





秀「子供かよw」






千「ちょ!秀ちゃんひどい!」





浦「全部回るからおまえら落ち着けww」





こうやってみんなで盛り上がれるのもこのメンバーのいいところ





このまま時間がとまればいいのにな…と思った

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