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愛してるのに,愛せない(続)

第3章 アシタノヒカリ

((日高side))






どんなに夜が長くても









どんなに今日が辛くても









明日を迎えるのが怖くても









朝は必ずやってくる









寝ている千晃を起こさないようにベッドから出た



いつものように朝食を作る



千晃に「おいしい」って言ってほしくて,朝食でもかなり気合いが入る


いつも朝は和食がほとんどなのに,今日は洋食を作った



千晃が和食を食べないのを知っていたからだ



((俺,千晃にベタ惚れだな////))




料理をテーブルの上に並べて,食器を洗っていると千晃が顔をこすりながら階段を降りてきた





日「千晃おはよう,よく寝れた?」


千「おはよぉ………ん〜……寝れたぁ〜」





ふわふわした髪が少し寝癖で跳ねている

あくびを必死にこらえる千晃がなんともかわいい






日「千晃,落ち着くまで学校休んでもいいって先生が言ってたみたいだけど,今日は学校行く?」

千「ん〜,どうしよう…」

日「もし1人でいるの怖いなら俺も一緒に休むけど」

千「でもサッカー部の食堂が二日連続で閉店だとみんなが悲しむから行く!」

日「じゃあ今日は俺らから離れないんだよ?」

千「うん!!」






この前のような空元気な千晃ではなく,自然な千晃に戻っていた






千「だっちゃん,これ,どうやって作るの?」

日「ん〜,じゃあ今度教えてあげる」

千「あ,学校行く前に家に寄ってはちみつレモン漬け持ってく!」

日「わかった(笑)」




むしろ千晃が前よりも明るくなったような気がした

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