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愛してるのに,愛せない(続)

第3章 アシタノヒカリ

((日高side))






家に帰ってからも,どうしても試合のことを考えて怖くなる







自分の努力はこんなもんじゃない








俺はナショナルに入っている








優秀な人材なんだ








何度も自分にそう言い聞かせたが,モチベーションは少しも上がらず,むしろ下がる一方だった。







どうしたらいいかわからなくなり,出るはずもない電話をかける





新「はい,もしもし,新田ですけど…」

日「に……った…せんぱ……い…?」




絶対に出ないと思っていた新田先輩が電話に出て,腰を抜かしてしまった






新「電話してきといてそれはねえだろw 今日はどうした?」






俺は,全てを新田先輩に打ち明けた







新「光啓。負けてもいい,かっこつけなくていい,でも逃げんな。お前の努力はみてんだからさ。自分に負けんな」







そんな新田先輩の言葉にだいぶ救われた

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