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愛してるのに,愛せない(続)

第3章 アシタノヒカリ

((秀太side))





部活が終わったのを知らせようと,部室にいる日高の元へ行った







半開きになっているドアに手をかけようとしたそのとき目に入ったのは






千晃と日高が抱き合っている様子だった







俺には絶対に見せないような顔をしている千晃
















実際,俺は薄々気づいていた







千晃自身はまだ気づいていないかもしれないが








2人は両想いだということ








日高と同じ人を好きになってしまったこと








それが大きな間違いだったのかもしれない








考えてみれば,日高に勝てるところなど一つもない








それなのに、対等にやり合えてると思っていた自分







みじめで情けなくて、苦笑いをしてしまう








((ねえ,このゲーム,完敗だよ…))







光を少しも通さないような分厚い銀色の曇り空にそう話しかけた

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